「変形性関節症」は、過敏な運動や老化によって関節の軟骨がすり減り痛みを伴う症状です。
もちろん人間にもこの症状があり、グルコサミンとコンドロイチンが大変有効であることが報告されて
います。特に犬は、この二つの成分が人に比べて微少であるため、補助食品として与えることが予
防として大切なことです。
しかし、グルコサミンとコンドロイチンの効果は、単なる消炎剤などではなく、骨の組織を生成促進し
ますので、根本的な回復が期待できます。
ペットは家族の一員です。手遅れにならないようによく観察し、予防から始めましょう。


グルコサミンとは...
   グルコサミンは、魚などのムコ多糖類に含まれている自然の食品成分で、カニやエビなどの甲殻
   類に多く含まれている栄養素です。人の体内では、軟骨の組織で作り出されるアミノであり、衝撃
   を吸収する成分を構成し、軟骨を正常にする働きをします。アメリカでも競走馬やペットの関節炎
   などに特効薬として用いられ、根本的治療法としてすばらしい効果が確認されています。

コンドロイチンとは...
   コンドロイチンは、水分を引き付ける作用により、関節軟骨で水分が出入りすることで衝撃を吸収、

   また血管のない関節に栄養を送り届ける役目を果たします。
   また、軟骨の未熟分解を防止する作用があり、グルコサミンと併用することで、変形性関節症の予
   防と治療にさらに効果を発揮します。欧米では、人の関節炎などにグルコサミンとコンドロイチンを
   用いることがごく普通になっているほどです。

カテキンとは...
   カテキンは、細胞を破壊して老化を早める悪玉酵素(活性酸素)の活動を抑える物質でお茶の葉
   などから抽出される天然由来の成分です。老化が始まったペットはもちろん、新陳代謝の激しい
   仔犬・子猫にも是非与えたい物質です。このカテキンを併用することによりグルコサミン・コンドロ
   イチンの作用がさらに効果的なものとなります。

  ○左は正常な関節
   緑色の部分が軟骨で、滑らかな弾力性ある。
   通常5〜6歳まではこの状態。

  ○右は関節炎を伴う関節
   変形性関節症の状態。まず、軟骨がすり減り
   次第に骨も変形する。腫れや激しい痛みが伴う。

■画期的な治療法ですが、まず予防法が大切。食にうるさい子にもお勧めです。